佐藤貞樹 著 ポプラ社刊 −エピローグ いのちの糸より− 竹山という人は、三味線という道具を持って、ひとり旅をしていたのではなくて、 いのちある三味線とふたりで、なん十年ものあいだ、旅をつづけてきたのだった。
だから、三味線は、竹山さんとともに生きている。 その音もまた生きている。 それが、ぼくたちのこころにひびくのだ、と、ぼくはおもう。